今年4月から、すべての自転車利用者に乗車時のヘルメット着用が義務付けられるとのニュースを見ました。
自転車が絡む重大事故を減らすのが狙いらしいのですが、義務とは言っても【努力義務】なので、ヘルメットをかぶらなくても罰則はなく、取り締まりの対象でもないそうです。
なんだか、コロナ禍での【マスク着用】と同じく、個々人の道徳心に訴える戦略のように思えます。
『重大事故を減らす』という大儀があるのであれば、ヘルメットを着用した場合と
そうでない場合で、『〇〇%重大事故が減りました』という科学的なevidennceを添えて、【義務化】すれば良いのにと思うのは、私だけでしょうか?
なんだか、4月以降も通学用途で自転車を使っている小中学生を除き、ヘルメットを着用している人を見かけるケースはほぼなさそうです。
少年時代の自転車事情
私は、物心ついてから大学生までの約20年間を、坂の非常に多い地方都市で過ごしました。
今考えてみると、ギアチェンジもできないママチャリもどきの自転車で、急な上り坂でもスイッチバッグみたく、ジグザグに立ちこぎしながら登れていたのが不思議なくらいです。
当時は電動アシスト自転車なんて便利なものはありません。
坂が極端に多いという街の特性上からか、自転車を利用する人はとても少なかったし
自転車に乗れない人も多かったと記憶しています。
そんな少年時代を過ごしていた私が社会人になって、首都圏や関西圏で暮らした時に、驚いたのは、人の多さと自転車を利用する人の多さでした。
駅やショッピングセンターで見かける【駐輪場】という言葉にも驚かされました。
私のふるさとでは、【駐輪場】という言葉さえ当時は見かけることはなかったのです。
自転車について思うこと
今は自転車を利用する機会は、ほとんどありません。
たまに近所のスーパーに買い物に行くのに利用する程度です。
車を運転する立場からは、自転車には【危ない】というイメージしかありません。
歩道を走れることから、利用する人自身は、【車両】というより【歩行者】としての
意識の方が強いのかもしれませんが、法的には【車両】です。
車道を逆走したり、歩道で歩く人の間を、ぎりぎりですり抜ける自転車を見ると
・【歩行者】より立場的に強いわけがないこと
・凶器にもなりうる【車両】を利用していること
をしっかり認識するためにも、将来的には、罰則を伴う【義務化】を考えても良いのではと思います。
もちろん、その場合は車でいうところの自賠責保険やヘルメットの購入費等必要になる可能性が高いため、今のような気軽な乗り物ではなくなってしまうかもしれませんが。