通勤途中に聴いているラジオで、
『次元の異なる少子化対策』
について、解説していました。
いろいろと腑に落ちることがあったので、ご紹介します。
次元の異なる少子化対策について
3月31日に、政府から
『次元の異なる少子化対策』
に関する、たたき台が発表されました。
その内容はというと、↓の通りです。
・児童手当の所得制限撤廃、多子加算
・出産費用の保険適用
・誰でも保育所を使える「こども誰でも通園制度(仮称)」創設
・男性の育児休業取得促進(育休手当の手取り100%保証)
バラマキに重点が置かれているという印象でした。
そもそも少子化は悪いことなのか?
そもそも少子化は悪いことなのでしょうか?
人口減=国力減
と捉える見方が大勢ですが、それは本当に正しいのでしょうか?
人口が集中している都心は、その人口の過密さから
渋滞や通勤ラッシュが恒常的に発生し、
便利ではありますが、住みやすいとはとても言えない状況です。
私自身、首都圏での生活が長いのですが、第二の人口集中地域である
関西圏と比べても渋滞や通勤ラッシュの発生状況はけた違いです。
少子化に伴って人口が適正化され、渋滞や通勤ラッシュが緩和されるのであれば
社会的には良い方向なのではということを考えることがあります。
18世紀以降人口が増加していますが、経済水準が上がると
子供が減る傾向にあるそうです。
21世紀に入り、人口増加のスローダウンはどの国でも起きており、
先進国の中ではフランスだけが例外的な存在とのこと。
経済水準が上がり、個々人の豊かさを追求する人が増え
結果、子供は要らないと思っている人が増えているのに
国家は子供を増やす政策を行う。
かみ合っていない気がするのは、私だけでしょうか?
結婚しない、子供をもてない理由はお金なのか?
世の若者たちは、お金がないから結婚しないのでしょうか?
お金がないから、子供をもてないのでしょうか?
若者世代への多種多様なアンケートを分析すると
違う側面が見えてくるとのこと。
慶応義塾大学ビジネススクール教授の
【小幡 績】氏によると
【お金の問題】は
アンケート順位のほぼ3番目とのこと。
①結婚の必要性を感じない
②結婚はするけど自分の時間も大事にしたい→子供はいらない
③お金
お金の問題で子供がもてない人にだけ、お金を配るのが
正しい政策だと私も思います。
かと言って、お金を配ればすべてが解決する問題でもなさそうです。
ビジネスパーソンの生涯賃金は2億~2億8千万円だそうです。
出産に伴い、休職、退社して、その後パートで働いた場合
生涯賃金が6千万円程度に激減するとのこと。
月5万円程度助成されても、生涯賃金約2億円の差を埋めることは
できないとの意見でした。
ビジネスパーソンを3年程度休んで給与が下がることが問題で
そもそも新卒一括採用外の人を差別している
企業の採用方針、考え方を変えないと
【少子化問題】は
解決しないとの説明でした。
私も昭和気質の会社に勤めているので、心からそう思いますが
簡単に変わりそうにないのも事実です。
やはり、国策として採用方針を変更し、ルールを変えていくしか
ないのかもしれません。