2023年に入っても値上げが続いています。
対象品、対象サービスが増えていくペースも衰える気配がありません。
今回の値上げラッシュは、石油、天然ガス等の資源価格高騰に端を発したものですが、
経営環境が大きく変わってしまい、
環境変化への耐性をつけるために値上げせざるを得ないという側面も見えてきます。
タクシーの値上げについても、まさに、環境変化への耐性をつけるという側面がありそうです。
今回はタクシー運賃の値上げについて考えてみたいと思います。
タクシー業界への個人的印象
数年前までは、タクシーは身近な交通機関でした。
仕事での移動はもちろん、プライベートでも良く利用していました。
今は、節約のためタクシー以外の公共交通機関、
または徒歩が原則なので、タクシーを利用する機会は激減しました。
東京ではオリンピック需要を見越してか、
2017年頃からバリアフリー対応のワンボックスタイプのタクシー車両が増えましたよね。
電子マネーやQRコード決済への対応も、サービス業の中では早い方でしたし、
タクシー配車アプリの使い勝手も良くて、
『設備投資している業界なのに、運賃据え置きでやっていけるの?』
と勝手に心配していました。
今回の価格改定を機に、巷でブラック職場と揶揄される職場環境の改善
→運転手の待遇が改善
につながり、新卒の就職先としても、魅力的な業界が一つ増えることを期待しています。
賃金の上昇を伴わないインフレは、
消費者の購買意欲を失わせ、景気が悪くなるという悪循環におちいる可能性大です。
90年~95年のバブル時期を知っている世代として、
当時のようなイケイケどんどんの生活は望まないまでも、
普通に働いている人が、日々の生活に汲々としない社会、
若い頃から老後の心配をすることのない社会になってほしいと切に願います。