通勤途中に聴いているラジオで、
『テレビや新聞、ラジオなどにあてられる時間が短くなった』
ことについて解説していました。
2022年8月に発表された総務省の社会生活基本調査(2021年)によると
【テレビ・ラジオ・新聞・雑誌】
にあてられる時間は、前回調査(2016年)に比べて、7分間減っているそうです。
私も総務省統計局のホームページで、確認しましたが、確かに該当する項目の
時間が減っていました。
詳しくは、↓のURLを参照してください。
(出典(「令和3年社会生活基本調査結果」(総務省統計局)))
食事や家事をしながらの
『ながら見』
をする対象が、テレビからスマホに取って代わられているということでしょうか。
少なくとも、スマートフォンが出現する10数年前までは
『ながら見』
の主役は間違いなくテレビでした。
以下、各時代におけるテレビの位置づけについて考察します。
1970年代の家庭におけるテレビについて
幼少期を過ごした1970年代には、リビングダイニングという間取りはありませんでしたから
テレビは居間に、畏怖堂々と鎮座していました。
台所も当時はカウンターキッチンではないので、料理をしながら
テレビを見るという風習はあまりなかったと思います。
食事とか家事が終わった家族団らんの時間で、テレビを見るという
家庭が多かったのでないでしょうか。
当時のテレビは、ブラウン管テレビです。
現在の液晶テレビとは違い、厚みがあって、どちらかというと
家具に近いイメージです。
しかも、今のテレビみたいに電源を入れるとすぐに
番組が見れるというものではありません。
真空管が温まって、ようやく画像がクリアになるなんてことは
平成以降に生まれた人には理解できないと思います。
1980年代の家庭におけるテレビについて
1980年代以降、テレビが徐々に大型化されてきました。
大学を卒業して一人暮らしを始めたころ、初めて自身で購入したテレビは
24インチでした。
重さも奥行きもあったため、10畳程度のワンルームにおいては、
それなりの存在感があり、直に床置きして、
ちょっとおしゃれな感じでセッテイングしていたことを思い出しました。
当時30インチ以上の大画面テレビはまだまだ高価で、
とても手がだせる代物ではありませんでした。
私が購入した24インチ程度のテレビでも、8万円程度だったと記憶しています。
当時の給与が16万円程度でしたから、私にとってはかなり高い買い物でした。
2000年代以降の家庭におけるテレビについて
2000年代に入ると、液晶テレビが普及し始めます。
2003年12月に地上デジタル放送(地デジ)がスタートし、
2006年には、ブラウン管テレビと液晶テレビの出荷台数が逆転します。
我が家のテレビも、このころ液晶テレビになりました。
当時としては、大画面の45インチ。パートナーの実家のお下がりでしたが
大画面で迫力のある画面に、ドキドキしたものです。
そして、2011年7月にアナログ放送からデジタル放送への完全移行となりました。
今後のテレビについて
今はリアルタイムに地デジの番組を見ることは、ほとんどありません。
ドラマは、レコーダーに録画したものを何話か分まとめて見ますし
ニュースは、ほぼインターネットのニュースサイト。
本当にテレビの見方が変わってきたと感じます。
地デジコンテンツに魅力がないのか、それともYouTubeやNetflix、
Amazonプライムビデオ等が魅力的すぎるのか判断しかねますが
この先10年でテレビの役割が大きく変わりそうな気がしてなりません。
何気に我々は歴史の転換点にいるのかもしれません。