最近、大企業で給与のベースアップに関するニュースを目にするようになりました。
特に
『労働組合の要求に満額回答』
という記事が目につきますが、
『労働組合』
って、いったい何なんでしょう?
改めて『ウィキペディア(Wikipedia)』で調べてみると
【労働者の連帯組織であり、誠実な契約交渉の維持・賃上げ・雇用人数の増加・労働環境の向上などの共通目標達成を目的とする組合である】
とあります。
確かに、
労働組合幹部の仕事としては、【賃金改訂】や【賞与】に関して会社側と労働協議している印象です。
私自身は、出向や転勤が多かったため、【労働組合】幹事としての活動経験はありませんが
1980年代、1990年代は、現在より【労働組合】が活動していたと
記憶しているので、改めて振り返ってみようと思います。
ストライキ(労働争議)について
最近労働協議が不調に終わり、
【ストライキに突入】
なんてニュースを目にすることがなくなりました。
私が就職した1980年代後半は、
結構な頻度で、【ストライキ突入】がニュースで報道されていましたし
自身の会社でも、
【ストライキに入ったら、明日は出勤停止】
なんてことを、労働組合幹部から言われていました。
最近のストライキ事情について、厚生労働省のホームページで調べてみました。
厚生労働省が毎年発表している
【労働争議統計調査の概況】の令和3年度版によると、
令和3年度の総争議件数は、297件でした。
ちなみに、1985年の総争議件数は、4,826件で
ピークは、1974年の10,462件ですから、
令和3年は、1985年の約6%、
ピーク時の約3%にまで激減しているようです。
どうりで、最近、ストライキという言葉すら聞かないわけです。
労働争議に関するデータ詳細については、厚生労働省のホームページを参照してください。
憲法や法律で保証されている労働者の最大の武器である
【ストライキ権】
使わなくなったのか、それとも、使えなくなったのか分かりませんが
バブル崩壊以降、争議件数ほぼ一貫して減り続けています。
日本の給与が上がらないことと、【労働争議】が起きにくくなっていることに
関連性があるように思えるのは私だけでしょうか。
昭和の労働組合活動について
私が入社した昭和後半の時代でも、労働組合から要請されて
↓のような行事に強制参加という事は結構ありました。
今の若者から見ると、あり得ないことでしょうが、
労働組合の影響力が強かった1980年代は、土日祝日でも
会社絡みの行事については、病気や冠婚葬祭でもなければ
欠席するという選択肢が、ほぼ無かったのです。
ある意味、ブラックな時代ですね。
労働組合から要請されて行ったこと
・選挙での労働組合関連候補者の応援
→組合員 及び、その家族への電話による応援協力
・メーデー(5/1)の組合関係行事への強制参加
・組合主催行事への参加
社内球技大会、社内運動会