昨日、免許返納のタイミングについて考えてみて、現状の運転免許の保有状況について
興味をもったので、調べてみました。
免許返納のタイミングについては、↓の記事を参照してください。
運転免許証の現状について
最近、高齢者の運転事故がたびたび報道されているので、改めて運転免許証の現状について調べてみました。
・20代より、60代、70代の免許保有者数のほうが多い
・免許返納は、70歳以上から増える
・70歳代の免許返納率は、7%程度
免許保有者数の遷移について
警視庁交通局運転免許課が毎年発表している
【運転免許統計令和3年版(2022年4月19日掲載)】
によると、令和3年時点での免許保有者数は
【8189万5千人】
です。統計データについては、警視庁の【運転免許統計】を参照してください。
2022年9月時点の日本の総人口確定値は
【1億2497万1千人】
ですから、総人口の65%が免許をもっている計算です。
正直、驚きました。
私が大学生だった1980年代後半の総人口は、
【1億2320億5千人】
でした。
昭和63年時点での免許保有者数は、
【5742万3千人】
総人口は、ほぼ横ばいなのに、免許保有者数は、約1.4倍です。
最近、若者の車離れの話を良く聞きます。
事実、20代の免許保有者数は
【1002万人】
かたや、60代の免許保有者数は
【1297万人】
70代でも
【1022万人】
と、60歳以上の免許保有者数が、20代の保有者数を上回っている状況のようです。
加齢で、運転技量が衰えてきている60歳以上が、20代の倍以上いるわけですから
日々、高齢者の交通事故に関するニュースが増えるわけです。
免許返納の状況について
【運転免許統計令和3年版(2022年4月19日掲載)】によると
令和3年度の申請取消件数は、
【51万7千人】
です。
うち70歳以上の申請取消件数が、
【44万3千人】
と85.8%を占めており、
70歳を超える頃から、免許を返納する人が増えていくことが分かります。
しかし、免許を返納したのは、70代の免許保有者数のわずか7%程度に止まります。
免許の返納が進まないのは、
【まだ普通に運転できる】
と考えている高齢者が多いのが最大の理由のようです。
昨日のブログに書きましたが、
私自身、過去運転技量の低さを指摘されたことはありませんでしたが
今は、
もともと、いろんな意味でセンサーがポンコツなんだから、運転中くらいもっと意識しなよ。
と散々です。
免許を返納するメリットが少ないとか
住んでいる地域に代替の交通機関がないといった理由で
車を手放せない高齢者も多いとは思いますが、
まずは、加齢によって自身の運転技量が衰えていることを自覚し、
周りの意見を聞く素直な気持ちを持つことが一番大切なことかもしれません。