自己破産にタイミングはあるのか
弁護士Aとの初面談は1時間でしたが、内容は盛りだくさんでした。
過去記事の重複した内容も含まれますが、
当時の会話をそのまま再現しています。
また、ブログ初心者ですのでまとまりがありませんが、その点はご容赦ください。
では、前回からの続きです。
![債務整理で会社にバレるのが怖い](https://oyaji-saisei.com/wp-content/uploads/2022/09/24154772_l-320x180.jpg)
- 自己破産のタイミングは重要
- 20万円以上の財産があると自己破産手続きが変わってくる
- 定年を間近に控えている人の債務整理は要注意
弁護士Aの見解
バジャーさんは自社株を持たれているんですね。
自己破産をする場合に20万円以上の財産を持っていた場合は、手続きが重たくなります。
自己破産には【同時廃止】と【管財事件】があります。
財産を全く持っていないようなサラリーマンが行う【同時廃止】は書類審査のみで事が進みますが、
商売をしている、あるいは不動産を持っている等で財産を持っている人は
全額は無理でも、債権者に一部でも還付して配当する必要が出てきます。
破産管財人が選定されて詳しく財産を調査し、
債権者集会を開いて免責ということになります。
結果、お金も時間もかかります。
持ち株相当の現金を返済しなさいということになる可能性大です。
それでも1,500万円という借金を考えると
自己破産してリセットすることが効率的だと思います。
弁護士Aの見解
今が最適のタイミングです。
定年間際になって自己破産を行うと、退職金が財産として扱われて大変なことになります。
定年より5年以上前ですと、退職金が1/8の財産として扱われますが、
定年が近づいてくると料率が1/4になります。
自己破産するとすれば、このタイミングです。
早いタイミングでないと退職金がどんどん返済に取られてしまいます。
弁護士Aの見解
料率が1/8の場合、例えば退職金が800万円あるとすると100万円の財産として扱われます。
自己破産では、自由財産の上限が99万円まで認められるので、ほぼ退職金全額を残す事が可能です。
これが、退職間近 もしくは、退職後となると料率が1/4となります。
料率が1/4の場合、200万円の財産として扱われ、上限を超えた分【101万円】は返済に取られてしまいます。
今すぐに自己破産!まさに今がそのタイミング!と言われても、
なかなか「はい、そうします。」とは言えませんでした。
会社バレの不安が強かったためです。
退職金証明書を上手くもらうには
自己破産する際に、退職金証明書という書類を会社に発行してもらう必要があります。
もちろん過去にそんな書類を請求したことはありません。
若い方なら『住宅購入で銀行から証明書を求められた』などと言っているようです。
任意整理から自己破産という方法はあるのか
どうしても自己破産には踏み切れなかったため、
このような質問もしてみました。
弁護士Aの見解
基本的にはないです。無駄ですから。
任意整理をやるからには最後までやり遂げる覚悟が必要です。
中途半端にやるだけやってみようというのは極めて無駄な作業になります。
バジャーさんが任意整理するとして、体調を崩して1か月でも働けなくなった瞬間に破綻します。
ここは最初から自己破産の決断をすべきです。
外聞や評価を気にするよりも、現金の有無が大きいと思います。
多少評価を落としてでも、現金を取りに行った方が良いと思います。
![](https://oyaji-saisei.com/wp-content/uploads/2022/09/24943334_l-1024x701.jpg)
しつこくコーポレートカードを気にする
何を話していても、会社バレ、コーポレートカードが気になって仕方ありませんでした。
奇跡的に処理がうまくいけば、会社にバレないようにできる可能性はあります。
自己破産か任意整理か等を即決することはできませんでしたが、
債務整理するつもりではいたので、
支払い方法の変更については面談後すぐに行いました。
債務整理を始めようと思ったら、
まずは決済方法を見直して変更しておく方が良いかもしれません。
![](https://oyaji-saisei.com/wp-content/uploads/2022/09/1147258_l-1024x683.jpg)
度々この話題が出てきていましたが、
弁護士Aから念を押されたことがありました。
弁護士Aの見解
皆さんに説明しているのですが、
最大限会社にバレないように努力はしますが、絶対ではありません。
ですが、バレたとしても自己破産するべきだと私は思います。
やるなら今です。
定年が迫ってくると自己破産しにくくなります。
自己破産するなら早くするべきです。
返し切る覚悟を決めるか、自己破産するかです。
『やれるところまでやってみよう』が一番傷口を広げてしまいます。
面談中に、~するべきと何度も言われましたが、
迷いはまったく拭えませんでした。