お金に関するいろいろ

お中元など儀礼的な贈答の売上が年々減っている理由について考えてみた。あなたは、お中元やお歳暮を親しい人に贈りますか?

最近、伝統的な贈り物であるお中元などの儀礼的な贈答の売上が年々減少しているという記事を見つけました。

昭和世代の私にとってお中元やお歳暮は、ごくごく当たり前の季節行事です。
私の部署でも、6月に入ると提携している百貨店のお中元ギフト用カタログとにらめっこしながら、数十社分のお中元ギフトの選定を行います。
送り先窓口の方が年々高齢化してきたなとの印象は常々持っていますが、お中元やお歳暮の送り先や逆に戴く贈答品が大きく減っているわけでもありません。

でも実際には、年々数パーセント減少しており、ピーク時に比べると半分程度の規模になっているそうです。
確かに民間の調査会社、矢野経済研究所によると、
去年(2022年)は、6820億円の見込み。
5年前(2018年)の7580億円と比べ、およそ1割減ったとみられています。

儀礼的な贈答が減っている理由について

ライフスタイルの変化

まず、お中元などの売上減少の理由の一つとして、ライフスタイルの変化を挙げることができそうです。
現代人の多忙な生活スタイルや核家族化の進展により、家族や親せきとの集まりが減少し、贈り物の必要性が減ってきたと言えるでしょう。
また、個人の好みや需要も多様化しており、儀礼的な贈答品だけではなく、より個別に選ばれた商品や体験が求められる傾向にあります。

デジタル技術の普及

さらに、デジタル技術の普及も影響しています。
オンラインショッピングの便利さやクーポンサイトなどの割引情報の利用が広まり、贈答品を探す際に価格や利便性が重視されることが多くなりました。
また、SNSの普及により、贈り物の喜びや感謝の気持ちを直接的にシェアすることができるため、高価な贈り物よりも目に見えるインパクトのあるものが選ばれることも増えました。

カジュアルギフトの影響

カジュアルギフト市場は、個人の表現や感謝の手段として今人気を集めています。
カジュアルギフト市場では、個性的でユニークなアイテムや手作り品、エコロジカルな商品などが人気を集めているようです。
また、持続可能性に対する意識の高まりもカジュアルギフト市場の成長を後押ししているとの事。
環境に優しい素材やリサイクル品、地元の産品など、社会的責任を果たす商品が注目を浴びています。
消費者は、贈答品を通じて環境への配慮や地域への貢献を表現することに意味を見出しているのです。

さらに、カジュアルギフト市場では、オンラインプラットフォームの活用が重要な役割を果たしています。
インターネットを通じて、個々のニーズに合った商品やサービスを容易に探し出すことができます。また、ソーシャルメディアや口コミなどの情報も活用され、商品の魅力を広める手段となっています。

今後の贈答品市場について

虚礼廃止を打ち出す企業が増えている昨今、年賀状や暑中見舞いと同じくお中元・お歳暮も廃止されるのは時間の問題に思えます。
確かに、実際に会ってお渡しする手土産とは違って、戴いたありがたみは感じにくいものです。
費用対効果を考えると、割に合わないシステムと言えるのかもしれません。

実は今人気のカジュアルギフト市場についても、私自身は若干冷ややかに見ています。

私は、プレゼントするのもされるのも、どちらかというと苦手なほうです。
もちろん、プレゼントされると嬉しいものです。
しかし、実用品や食べ物ならまだしも、服飾品で趣味に合わないものを戴いた場合は
使い道に困ることが多く、そのほとんどはお蔵入りというのが実態でした。

最近の実話ですが、誕生日プレゼントを贈る前に欲しいものをお相手に確認したところ
『楽天キャッシュで××××円贈って』
というリクエストを貰いました。

PayPayや楽天PayなどのQRコード決裁を使うと、簡単に電子マネーを贈ることが可能です。

世知辛い話ですが、電子マネーのやり取りが容易になればなるほど、プレゼント需要は減っていくのかもしれません。
誰だって、趣味の合わないものは使いたくないでしょうし、まさに

『お金しか勝たん』

がほとんどの人の本音なのかもしれませんね。

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