前回に引き続き、去年の年末に金融広報中央委員会から発表された
家計の金融行動に関する世論調査2022年(二人以上世帯調査)
について紹介します。
前回の内容については↓の記事を参照してください。
調査の内容について
主な調査項目は、以下の通りです。
主な調査項目
(1) 金融資産の状況等
金融資産の有無、金融資産保有額、内訳等
(2) 金融負債の状況等
借入金の有無、借入金残高、借入の目的等
(3) 実物資産・住居計画
住居の状況、住宅取得必要資金、この1年以内の土地・住宅の取得、増改築、売却の有無等
(4)生活設計(老後、消費含む)
家計全体のバランス、過去1年間の家計運営、老後の生活についての考え方等
(5)決済手段
日常的な支払いの主な資金決済手段、平均手持ち現金残高等
(6)金融制度等
預金保険制度の認知度、金融機関の選択理由等
決算手段について
皆さんは、普段の買い物で、どのような決済手段を使っていますか?
私は、2019年以降の新型コロナウイルスの影響により現金払いが大きく減りました。
特に1,000円以下の支払い時に現金を使わなくなりました。
楽天Payがメインの決済手段で、
楽天Pay > デビットカード > PayPay(または楽天Edy)
という優先順位で利用しています。
ポイント還元を考えると、楽天Payがベストかなと思っています。
先日久しぶりに行った歯科でも楽天Payが使えるようになっていました。
確実にキャッシュレスが浸透してきているようです。
上記図表17【金額別の主な資金決済手段】にも、その傾向が顕著に現れています。
主な決済手段を2つまで選ぶ複数回答であること、
QRコード決済が含まれていないことから、
実際の決済手段はもっとキャッシュレス方向に振れている可能性があります。
QRコード決済を含めたキャッシュレス決済全体の実態については、
経済産業省の商務サービスグループが2021年6月に発表した
が最新のデータとなります。
ちなみに、上記調査の調査期間は
2021年1月27日~2021年3月31日
調査対象は、全業種の事業者で、回答数は1,189社です。
アンケート結果の概要抜粋
①回答した事業者におけるキャッシュレス導入率は約7割
②クレジットカード、QRコード決済は半数以上の事業者で導入済
③電子マネーの導入率は25%
④業種別では総じて飲食業・小売業・観光業でキャッシュレス化が進展
⑤サービス業や一次産業・製造業・建設業・卸売業等ではキャッシュレス化が進んでいない
私がよく利用するスーパーでは圧倒的に現金払いが多い印象なのですが、
事業者の導入率は確実に上がっています。
キャッシュレスが便利なのは言うまでもありませんが、
家計管理が楽になる(履歴ですぐにわかる)ことや、
ポイントを活用できる、ATMをほとんど利用しなくなるなどなど
様々な利点があります。
ただし、キャッシュレス化が進むにつれ、
デジタル格差も広がりますから、
高齢者を筆頭に乗り遅れた場合にその恩恵にあやかりにくいのも
難点となるような気がします。
また、都会と地方でもこの格差は大きいような印象です。
出張に行った際に、自販機一つをとってもそれを感じます。
(地方の自販機はキャッシュレス非対応のものが多いです)
すっかりキャッシュレス生活が当たり前となっている昨今ですが、
利用しすぎには注意を要します。
私の場合、クレカを紐付けられませんので(デビットカードしか持ってませんから)
そもそも使い過ぎようがないのですが・・・。