お金に関するいろいろ

住宅ローンについて、振り返って考えたこと

 

自宅を現金一括で購入される方はほとんどいないと思います。

私自身50数年生きてきて、現金一括で購入した人は一人しか知りません。

頭金を500万円~1,000万程度用意して、

残りはローンを組むというのが一般的だと思います。

かくいう私も若かりし頃、2,000万円のローンを組んでマンションを購入しました。

当時バブルは弾けていたとはいえ給料は年々上がっており、

2,000万円程度のローン審査は特に問題もなく通りましたし、

マネーリテラシーは底辺だった私ですから、

ローンを組むことにリスクを感じることなど全くありませんでした。

 

ローンは、マンション販売会社が勧める

【住宅金融支援機構】の『ゆとりローン』

しかも、元利均等型を選択してしまいました。

今思えば『大失敗』です。

 

ゆとりローンとは

住宅ローン返済の6年目と11年目に返済額が一気にあがる仕組みを持った商品で、10年目までは返済金額を抑えられるというのが売りでしたが、バブル崩壊以降給与の上昇が抑制され、実際の経済状況との違いから問題が多々発生し、2000年には販売中止となったいわくつきのローンです。

 

私の場合、11年目の返済額が増えるタイミングと離婚が重なったことが、

今日の債務整理の元凶となる多重債務に繋がりました。

ちなみに、私が住宅ローンを借りた時の金利は3.25%でした。

住宅金融支援機構のフラット35(固定ローン)の現在の最低金利は1.68%ですから、

現状の約2倍程度の金利でお金を借りていたわけで、

35年間の総支払額は、約4,000万円でした。

幸いにも、残債約1,000万円の時に残債額より若干高く売却することができたので、

総支払額は約3,000万円以内に納まりましたが、私の人生に大きな傷を残しました。

最長50年のローンが組める時代になりましたが、

50年間経済面も健康面も平穏無事で済む人なんて本当に一握りでしょう。

20代・30代でマイホームを購入する方は、

少なくともローン返済期間中のライフプラン、

およびその間に発生すると思われるリスクの明文化を強くお勧めします。

支払い期間が長くなれば長くなるほど、

購入時には予測もしなかったトラブルに見舞われる可能性が高くなります。

ライフプランについては、下の記事を参照ください。

 

60歳以降のライフプランについて考えてみた    今回は債務整理後に自身で立てたライフプランについてお話ししてみたいと思います。 個人再生申し立て前に、弁護士Bから...

 

 

不動産販売の営業担当がよく言う代表的なセリフに

『月々の家賃よりも家を買った方が安くなりますよ』

なんていうものがありますが、

そんな言葉だけに踊らされて安易に不動産購入に走ることは危険です。

 

「マイホームを持ってこそ一人前」

たしかに昭和ではそんな言葉もよく聞きました。

ですが、マイホームを持っていなくても立派な大人はいくらでもいます。

 

今後の日本経済がどうなっていくか先行き不透明で不安も大きい中、

大きな買い物に踏み切るには、

入念な情報収集、ライフプランをしっかり立てて、

無理のない、確実な返済計画を練っておく必要があると思います。

 

ちなみに私の場合は、無事マンションも売却できましたし、

今後は賃貸派として生きていく予定です。

 

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