私は、80年代に大学を卒業し就職したので、
これまでに3回の大きな『景気後退』を経験しています。
バブル崩壊からは、30年以上経過しており記憶が曖昧な部分も多々ありますが、
各々『景気後退』時に体験したことを思い返してみたいと思います。
バブル崩壊:1991年3月~1993年10月
ITバブル崩壊:2000年12月~2002年1月
世界金融危機:2007年9月~2010年
バブル崩壊
数百万から数千万円程度のシステムの設計を任され始めたころに
バブル崩壊を経験しました。
新入社員に毛が生えた程度の若手という位置づけだった為か、
接待ゴルフに参加する機会もなく給与も少なかったので、
そこまで影響を受けた記憶はありません。
バブル崩壊の影響
・給与の伸びが止まった
・新入社員の採用数が激減した
・22時以降使い放題で事後申請もOKだったタクシーチケットが事前申告制になった
・街中でディスコの黒服を見かける頻度が減り、営業形態が大きく変わった
(終日営業から21時までは食べ放題のしゃぶしゃぶ屋、21時以降ディスコへ等)
ITバブル崩壊
ITシステムの受注前活動を生業としており、
営業と二人三脚で日本全国を飛び回っていました。
営業と一緒に行動するケースが多く、社内外との接待も増えていた時期です。
私の業界では、そこまで景気後退したという感じではありませんでしたが、
会社全体としてはITバブル崩壊の影響を受けており、
残業規制と賞与でその影響を感じていました。
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ITバブル崩壊の影響
・賞与の支給額が減った
・残業規制により残業代が3割程度ダウン
・接待の回数が約半分に減った
・接待に使うお店のレベルがダウンした
・接待で利用していた高級店が倒産した
接待の減少はともかく、
賞与や残業代が下がることは家計を直撃します。
この頃には一人目の配偶者と小さい子供がいましたので、色々と厳しい状況でした。
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世界金融危機
初めての転職を経験し、営業管理職という立場の時に世界金融危機を迎えました。
私が一番影響を受けた不況です。
月俸制だったにも関わらず、一次帰休による給与カット含めて1割程度給与が減りました。
もちろん、賞与も大幅に減額されました。
年収ベースで前年と比べて約2割の減収となったことを記憶しています。
当時は、子供の養育費の支払いや、
住宅ローンのボーナス払いの負担が大きかったため非常に辛い時期を過ごしました。
自身の財務状況が大幅に傷んだ時期でした。
世界金融危機の影響
・給与が約1年間10%程度カットされた(帰休扱い)
・賞与についても、前年の60%程度までダウンした
・希望退職が実施され、自部門においても2~3名に退職勧告を行い、2名が早期退職した
・仕事上の負荷はあまり変わらず、人員だけが減ったため、担当者一人あたりの負荷が増加した
急激な円安、値上げラッシュ、半導体不足による納期の大幅遅延等、
今まで経験したことのないようなことが、輻輳して起きています。
身の回りでも景気の良い話をあまり聞かなくなりました。
パッとしないマインドをプラス方向にもっていくためにも、
経営者には給与アップで、従業員に寄り添っていることを見せてほしいものです。